大手薬局を退職して1年間無職になった話|薬剤師が焦らなくてよかったと思えた理由

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薬剤師の仕事がどうにもこうにも辛くて、働き続けるのが難しくなったことはありませんか?
どんな方にでも様々な理由があって、何度かそんなことを考えたり実際に辞めた方もいるのではないでしょうか。

私は3年ほど前、心身ともに限界を感じて10年近く勤めた調剤薬局を退職しました。
そして、次の職場を決めないまま、約1年間の無職期間を過ごしました。

40代で、次の仕事を決めずに辞める。
不安はものすごくありましたが、結果的には「焦って転職しなくてよかった」と心から思える1年になりました。

この記事では、無職期間に私が実際にやったこと、感じたこと、そして「次に大事にしたい働き方」について、正直にお伝えします。

辞めるか迷っている方、ブランクを作ることに不安を感じている方の、何か参考になれば嬉しいです。

目次

10年近く勤めた薬局を辞めて、1年ブランクになった理由

まず、退職にいたる手前の私の状況をお伝えします。

8年ほど働いた中規模調剤チェーン薬局が大手にM&Aされました。

実は、それ以前から、売上などの数字へのプレッシャーに違和感を抱えながら働いていたんです。
それでも、目の前の仕事自体は好きだったので続けていました。

大手薬局のM&A後は、管理薬剤師として通常業務をしながら様々な移行作業に対応する日々。
加えて数字のプレッシャーは、M&A後ますます強まります。
早く新しい会社に慣れていきたいと強く思う反面、業務中に涙が止まらないなど心身が限界に来てしまいました。
その時のお話はこちら👇

その後数ヶ月がんばりました。けれど、最終的に退職を選ぶことに。
幸いにも病院へ行くまで酷くなることはなかったものの、どうしても長期的な休養が必要だと自分なりの答えを出しました。

しかし、40代で次の働き先を何も決めずに退職し、ブランクを作るということにものすごく不安がありました。

休みたいと次の働き先を見つけずやめるを天秤にかけたとき、圧倒的に「とにかく休みたい」が勝ったんです。
自分の心と体に嘘はつけず、ブランクをしばらく楽しむ決心をしました。

なお、1年のブランクを経て他社の調剤薬局へ転職しましたが、面接でブランクについて聞かれることはありませんでした。詳しい転職活動の話は、また別の記事にまとめる予定です。

無職の1年、案外たくさんのことをしていた

会社を辞めてからしばらくはいつまで休むかも決めず、何もしないと心に決めていました。

21時や22時には就寝し、朝は目覚ましをかけずにゆっくり起きる。
二度寝も心ゆくまで楽しんで。
それからのんびり近所の公園へ散歩に行く。

予定のない、穏やかな日常。
今思えば、本当に贅沢な時間でした。

ただ、ゆっくりしたいのとは裏腹に、振り返ってみると色々なことをやっていたなと、笑顔で思い出せることばかりです。
強いて言うなら、もっと色々やってみたらよかったなと思うくらい。

ここからは「学び・挑戦」「体」「生活」の3つに分けて、振り返ってみますね。

学び・挑戦

薬剤師とは全く関係のないことで勉強したい!経験したい!
思い立ってWebライターと簿記3級取得にトライしました。

簿記3級
毎日YouTubeで動画を見ながら、参考書の練習問題を解く日々。
試験には1度落ちたものの、トータル2か月かけて合格できました。
本業の学び直しもままならない私には「無理!」と思っていたけれど、受かるまで勉強を継続できたことも含めて、自信につながっています。

Webライター
新卒からずっと、薬剤師正社員一本でやってきました。
違う働き方にも挑戦したくて、クラウドワークスで仕事を見つけて応募。
地元企業様のブログ記事を数本書きました。
結局、締め切りがある執筆仕事は、自分には向いていないと判断。2ヶ月でやめることに。
それでも、薬剤師以外で稼げたのはとても嬉しかったし、新しい道が開けたような気持ちになれました。
このときに培ったスキルは、今このブログにも活かされています。

体のメンテナンス

健康診断で5年以上やっていなかった脳のMRIを撮りました。

脳血管などに異常は見つからなかったものの、副鼻腔に予想外の病気が見つかりました。
緊急性はないけど、そのまま放置することもできない病気です。

「働き始めたら、いつまた手術を受けることができるかわからない。」

そう思って、内視鏡手術を受けることに。
鼻中隔湾曲症と下鼻甲介の手術も同時に実施され、4泊5日の入院を経て無事に回復しました。
現在、鼻の通りは改善し、横になったときの呼吸が楽になっています。

その他にも、人生初の大腸内視鏡も実施。
幸いにもその場でポリープが見つかって切除できました。

仕事をしているとどうしても、病院通いは後回しにしがちです。
無職期間という時間がたっぷりあるタイミングだからこそ、自分の体に向き合えました。
本当にやっておいて良かったと思っています。

生活を取り戻す時間

働いていると、どうしても日常がおろそかになりがちです。
ゆっくり料理を作る、家の中を整える、季節の移ろいを感じる。
そんな当たり前の時間を取り戻せたのは、無職期間ならではでした。

長期の休みが取れる今だからこそ、と思い切って旅行にも出かけました。
夫には休暇を取ってもらい、夫婦で北海道と奄美大島へ。
一人旅では沖縄でダイビングライセンスを取得しました。

退職するまでは私のほうが有給休暇を取りにくく、夫婦でゆっくり休みを合わせるのは久しぶりのこと。
平日にゆっくり過ごす旅先での日々は、今までにない贅沢な時間でした。

このとき取ったダイビングライセンスは、今も私の人生を豊かにしてくれています。

ただ、無職期間の後半は手術を控えていたため、体調管理に気をつけて静かに過ごしました。
術後はケアのため大人しく。
こうして体のことを最優先にできたのも、ブランクがあったからこそです。

焦って転職しない方がいいと感じた理由

ここまで書いてきたとおり、無職期間中の私は、薬剤師の仕事とは全く関係のないことに、たくさんの時間を使いました。

どれも、働いていたら絶対にできなかったことです。
働きながら「やりたい」と思っても、結局は仕事の疲れで後回しになってしまうし、まとまった休みが取ることも難しかったので。

無職という時間があったからこそ、薬剤師ではない自分と向き合うことができました。
もちろん、ある程度の蓄えがあったからこそできた選択でもあります。

雇用保険の給付や、社会保険料・住民税・国民年金などの支払いについては、別の記事で詳しくまとめる予定です。

でも、お金だけの問題ではありませんでした。
もし、退職してすぐに次の職場に飛び込んでいたら、こういう時間は永遠に持てなかったかもしれません。

「焦って転職しなくてよかった」

無職期間の終わりに、心からそう思えたのです。

薬剤師を離れたからこそ、次に大事にしたい働き方が見えた

無職の期間がおよそ1年にも及ぶ機会は、社会人になってからそれまで一度もありませんでした。

毎日がびゅんびゅん過ぎていくフルタイムワークの日々に、私は一体なんのために働いているのかも見えなくなるくらい疲弊していたのです。

今後働くときは、年収より無理のない働き方を選びたい。
残業がない。有給も忖度せず取れる。そんな職場を優先させたいと、強く思うようになりました。

実際に転職した職場は、週40時間で残業無し。
有給休暇は早めに相談しておけば、取れないまま消えていくことはありません。

まとめ:1年のブランクは空白ではなかった

1年のブランクは、私にとって「空白」ではありませんでした。

薬剤師ではない自分と向き合い、体をメンテナンスし、旅行を楽しみ、自分の働き方の優先順位を見つめ直す——

この時間がなければ、今の私はなかったと思います。

辞めることに不安はあって当然です。
40代で次を決めずに辞めるなんて、社会的には「無謀」と思われるかもしれません。

それでも、心と体に正直になることを選んでよかったと、今は心から思っています。

もし、今の働き方がしんどくて辞めたい気持ちと不安の間で揺れている方がいたら、焦らずに、自分と向き合う時間を取ってほしいと思います。

ブランクは、決してあなたを評価しない時間ではありません。
むしろ、これからの働き方を見つめ直す、大切な時間になるかもしれません。

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