このブログは、私自身の薬剤師としての転職経験をもとに始めました。
でも実は、
「少しでも収入につながったら嬉しいな」という本音もあります。
前回の記事では、薬剤師が転職で年収アップを目指すのは難しくなってきている、という“構造的な現実”についてお伝えしました。
👉 薬剤師の転職で年収アップできない理由──40代・50代が知っておくべき業界構造のリアル
じゃあ、私はこれからどうしたいのか?
この記事は、そんな自分自身への問いに対する、ひとつの答えでもあります。
まだ収入は得られていません。
それでも「発信する側」に回ったことで、これからの働き方や収入の選択肢を少しずつ広げていけたら──
そんな思いで、このブログを続けています。
今回は、そんな“お金の話”も含めた正直な気持ちを、包み隠さず書いてみました。
1. 収益目的だけではないけれど
このブログを始めたきっかけは、
薬剤師として5回の転職を経験してきた中で、同じように悩んでいる人の役に立ちたいと思ったからです。
40代・50代になってからの転職では、次のような悩みがつきものでした。
- 経験はあるけど、年齢で不利に見られるのでは?
- 正社員でまたやっていけるか不安…
- そもそも転職して本当に今より良くなるのか?
私自身もたくさんの失敗を経験してきました。
- 条件だけ見て決めた職場で、後悔したこと
- 管理薬剤師を引き受けて、心身ともに限界を感じたこと
- M&Aでの転籍を受け入れ、働き方が激変したこと
でも、そんな経験だからこそ、
リアルな声を届けられるんじゃないか──そう思って、このブログを立ち上げました。
最初から「お金を稼ぎたい!」という強い動機は、正直あまりありませんでした。
ただ、記事を書きながら、こんなふうにも思うようになったんです。
もしかしたら、発信を続けたら少しずつ収入にもつながるのかも?
今の私が考えるのは、
- 自分の経験や気づきが、誰かのヒントになった
- 「読んでよかった」と思ってもらえる
- それがほんの少しでも、収入という形で返ってくる
そんな仕組みがあるなら、それは決して後ろめたいことじゃないし、
自分らしい働き方のひとつの形なのかもしれない──そう思っています。
2. 薬剤師の働き方に限界を感じ始めた
私はこれまで、ずっとフルタイムの薬剤師として働いてきました。
20代・30代の頃は、
- 残業が多くても、なんとか体力で乗り切っていた
- 転職や異動があっても、「また一から頑張ろう」と気持ちを切り替えていた
でも40代に入ってから、ふとした瞬間に考えるようになったんです。
「このままずっと、同じように働き続けられるのかな…?」
2-1. いちばんきつかった出来事
それを強く感じたのは、ある職場でM&Aによる買収が起きたときでした。
薬歴ソフトやレセコンなど、店舗のシステムがすべて一新されることになったのです。
店舗は小規模で、私が管理薬剤師をしていました
移行に伴う準備やトラブル対応は、ほぼ私ひとりに集中
操作研修、マスタ登録、業者対応など、通常業務と並行しながら対応
人手不足のなかで応援が来ても、すべての判断と責任は私──。
1か月の移行期間は、毎日遅くまで残業が続きました。
- 日中の業務中に、涙が止まらなくなることが増えました
- 病院に行く余裕もなく、ただ「自分がやらなければ回らない」と思い続けていました
あのときが、今まででいちばんしんどかったかもしれません。
2-2. 働き方を見直したいと思った
- 年収が少し上がっても、心と体がすり減る働き方は続かない
- 転職しても、また自分が抱え込む状況になるのでは…
そんな不安と現実のギャップに気づいた私は、
「本業だけに依存しない働き方を模索したい」と思うようになりました。
そして、ブログという“発信の場”がその選択肢のひとつになるかもしれないと感じたのです。
3. ブログで稼ぐなんて、まだまだ先の話
このブログを立ち上げたとき、
テーマが「薬剤師の転職」なら、将来的に少しは収入につながるかもしれない──
そんな淡い期待は、実は少しだけありました。

でも、現実はそんなに甘くありません!
3-1. 現時点の状況は…
- Googleアドセンスには一度は合格→ でもその後の見直しで差し戻しに
- アフィリエイトリンクもまだ貼れていない
- ブログからの収益は現時点でゼロ
- アクセスもごくわずかで、「本当に誰かに届いてるのかな…」と不安になる日も多い
3-2. それでも、続けている理由
数字や収益が出ていなくても、ブログを書き続けているのは──
「自分の働き方やキャリアを見直す場になっている」と感じているからです。
- 調剤の現場では、毎日が「業務をこなすだけ」で精一杯
- 自分の気持ちや過去をじっくり振り返る余裕はなかった
- ブログなら、自分の言葉で体験を整理できる
- 自分が何を大事にしたいのかが少しずつ見えてくる
ブログを書くことで、
「これから、どう働きたいのか」
「何に納得して、どんな職場を選びたいのか」
そうした“根本的な問い”に向き合えるようになりました。
たとえ今は収益が出ていなくても、
自分の声を外に出すことが、未来の選択肢を広げる手段になる──
そんな感覚で、今日も少しずつ記事を書いています。
4. 収益化は悪いことじゃない。むしろ健全だと思う



ブログを始めたばかりの頃は、
「お金のためにやってます」と言うのが、なんとなく気恥ずかしかったんです💦
4-1. 最初はこんな気持ちでした
「誰かの役に立ちたい」と思って始めたブログなのに収益化を目指していると「下心があると思われそう」
「結局お金目的なの?」と思われたらどうしよう…
発信の“純粋さ”を失う気がして、どこか後ろめたさがありました。
でも、いざ始めてみると、考え方が少しずつ変わっていきました。
記事を書くには、想像以上に時間もエネルギーもかかります。
自分の体験を振り返って言葉にすることは、簡単な作業ではありません。
でも、もしその言葉が誰かの役に立って、
「読んでよかった」と感じてもらえたうえに、
ほんの少しでも対価として返ってくることがあるのなら──
それは、努力の積み重ねが報われたようで、素直にうれしいことだと思うようになりました。
4-2. 今はこう思っています
ブログで収益を得ることは、「ラクして儲ける」なんて、とても言えません。
ただ、続けてきた発信が誰かの役に立って、その結果として、ほんのわずかでも収入につながることがあるのなら──
それはありがたく受けとめたい、小さなごほうびのようなものだと思っています。
「自分の経験や想い」が、
読み手の心に届く“価値”を生んでいるのかもしれない。
そんな実感を少しずつ持てるようになってきた今、
収益化への意識も、「やってみよう」と前向きに思えるようになっています。
5. これからも、このスタンスで続けていきます


このブログではこれまでも、
転職の迷いや、働き方のしんどさを、できるだけ正直に言葉にしてきました。
5-1. 私が大事にしているスタンス
「読まれるために、強い言葉を使う」
「クリックされやすい内容だけを書く」
──そんな発信スタイルではありません!
“必要な人に、必要なタイミングで届く記事”を目指す!
それが、これからも変わらない私のスタンスです😊
5-2. 発信は、働き方を広げる手段にもなる
- 自分の働き方やキャリアを、言葉で整理する時間が持てる
- 日々の調剤業務では味わえない、「思考の余白」を感じられる
- 発信が、本業以外の自分の軸を育てることにつながる
最近では「副業」や「パラレルキャリア」という言葉もよく聞くようになりました。
私自身も、薬剤師という本業だけに依存せず、
小さくても別収入の柱があることで、
「年収だけで転職を判断しなくていい」という心の余裕が生まれると実感しています。
5-3. たとえば、こんな選択ができるかも
- 少し年収が下がっても「無理のない働き方ができる職場」を選ぶ
- 「週休3日で家族との時間を優先したい」と考える
- 「自分の時間や心の安定を守る」ことを優先する
そんなふうに、働き方の選択肢を広げることができるんです。
たとえ収益が出なくても、反応が少なくても──
私はこの発信を、「自分にとっての働き方」を見つめる手段として続けていきたい。
薬剤師という仕事に誇りを持ちながら、自分らしい働き方を、自分で選びとるために。



おばさん薬剤師でも、発信していい。
キャリアの後半だからこそ、「これからどう働きたいか」を自分で決めていい。その準備を、今から始めても遅くはない──そう思っています!
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